渓流ベストシーズンですが、あいにく一部地域は緊急事態宣言中でもありますね。
もはや政府の要請に大人しく従う人も少なくなりつつありますが、おおっぴらには外出しづらいのは確か。
釣行記を書くよりは、ステイホーム遵守っぽいタイイングの話題が無難かと思われる今日この頃です。
そんでもってバイスのこと。
僕はダイナキングのバラクーダを使っていますが、#16以下のフックにはちょっと使いづらいと思ってました。
フックの固定はいわゆるカム式。
微調整が下手で小さいサイズのフックがうまく固定できずズレたりする。
一応ミッジジョーも持ってますが、ソルト用フライを巻く機会も多いので、いちいち交換するのがめんどい。
おそらく使い方のコツというか上手いやり方があるんだろうなとは思いながらも、如何せん習う機会がなかったんでよくわからん。
と、そこでふと日本製のハイエンドモデルに目を向けてみました。
現時点での国産最高峰のバイスは、ティムコのTMCバイスⅡかC&Fのリファレンスバイスです。
両方ともフックの固定はカムではなくダイヤル。
ん?
やっぱレバー式よりダイヤル式のほうが日本の渓流サイズのフライを巻くには向いてるんじゃないかと疑念に思ったわけです。
なんたって日本のフライフィシャーの大半のターゲットはヤマメとイワナであり、メーカーはそこをターゲットとしているわけですから。
でも、TMCバイス、リファレンスバイスともにかなりのお値段。
どちらで定価諭吉5枚を超え、新品をお試しに購入するってのはハードルが高い。
で、オークション市場を注視していたところ、中古のレンゼッティ プレゼンテーションバイスをお手軽価格で入手できました。
プレゼンテーションバイスもフックの固定方式は色々あるようですが、今回購入したPR3000はダイヤルロック式。
かなり古いモデルではあるものの、そこはレンゼッティ、不備不具合はありませんでした。
で、使ってみた感想。
メチャメチャ使いやすい!
フックを挟む、ダイヤルを締めて固定する。
バイスに求められる極めてシンプルな要件を満たして、手早くズレることなく固定できます。
自分が巻ける限界サイズの#22程度のフックでもきっちり固定してストレスなくタイイングできました。
カム式で微調整に手古摺っていたのはなんだったのかと。
ベテランが手返し良く多くのフライを巻くのにはレバータイプのほうが効率的とは思いますが、タイイング初心者にはダイヤルロック式一択だと思いました。
国産バイスのハイエンドモデルがどちらもダイヤルロック式なことには理由があるわけですな。
ただそれはあくまで渓流用の小さいフライを巻く時のお話。
では、ソルト用のデカめのフックはとなると、今度はやっぱりダイナキングを使っています。
PR3000の小さいジョーでは、スレッドに強めにテンションをかけるとやっぱりズレたりするんで。
現行品のメーカーの指定も#32から#2までとなっていますね。
ビーストやゲームチェンジャーなんかの#4/0、#6/0といったサイズを巻くのならカム式のバラクーダのほうがいい。
やっぱりフックのサイズによって向き不向きがあるんだとな、と。
というわけで現況、バイス2台体制でせっせとフライを巻く日々です。
フライフィッシングのベストシーズンとも言える5月。
狙うは渓流の尺ヤマメ、芦ノ湖のブラウン、中禅寺湖のレイクトラウト。
ソルトではシーバスに加え、フラットのクロダイ、キビレも始まる季節。
コロナ禍でフィールドに立てるかどうかすら怪しいですが、妄想を糧に弾数だけは増やしておこうと思います。