ショップで実物を見て以来、気になってたパタゴニアとダナーのコラボモデル、フットトラクターとリバーソルトの2種。
どちらも文句なしにカッコいい。
ただ価格が価格だけに買うことはないと思ったんです。
しかし徐々にパタゴニアの巧妙なプロモーション戦略に絡め取られるように買うべき理由を自己正当化させて行った結果、手元にはリバーソルト ウェーディングブーツがありました。
ホントはフットトラクターのほうがデザイン的には好きなんですが、色合いなんかは使っているうちに似たような感じになってくるようなので実釣での使用を優先して選びました。
コロナのせいもあって使い込めてはいませんが、数回使ってみたところでのインプレです。
まず、渓流で使うのは絶対にオススメしません。
ビブラム・メガグリップのソールはコケの前では完全に無力。
川の状態にもよると思うしスタッズを打てばなんとかなるのかもしれないけど、何度も転んで落ち着いて釣りができませんでした。
フットトラクターのほうはフェルトタイプがありますが、あっちは重すぎて今度は遡行に難がある。
「リバー」といっても日本の渓流での使用を想定したものじゃないんだろうな、というのが正直な印象。
ただ使い心地はかなり気に入ってます。
実際に使ってみてダナーがアウトドア好きに人気な理由がわかりました。
履き心地は、ウェーディングブーツに多いがっちり固定系とは違って普段履きにも使えそうな感触です。
とはいえ決して柔らかすぎるわけではなく、しっかりと足首を守ってくれる安心感はある。
水に浸かった後も、抜けがよいのか重さは全く気になりません。
あと着脱がものすごく楽。
ビチョビチョの靴紐の扱いが嫌でBOAのシューズを使ってましたが、この靴の「スピード・レーシング・システム」はちょろっと引っ張るだけで先端から足首までキュッとホールドしてくれます。
脱ぐ時も同様で、スッと緩むのでストレスはゼロ。
もしかしたらBOAより楽かも。
なので、本流、湖、そしてソルトフラットで使う分にはかなり良いブーツだと思います。
奄美なんてまさにベストマッチ。
ボートや防波堤、地磯でも使えそうだし、たとえ渓流はダメでも自分の場合、出番は決して少なくなさそう。
「一生物」の謳い文句を信じて使い込みたいと思います。
パッと見、価格にビビるこのブーツ。
でも10年使えば一年あたり約6000円。
3年持たないブーツもあることを考えると決して高くはない。はず。
1日あたりにしたら、なんと16円!
えっ!?安くない!?
清水の舞台から飛び降りるには、いかに自分を騙してバカにさせられるかが重要です。