フライキャスティングマニュアル

今年の夏はコロナ禍に加え、7月は異常な長雨、8月はもはや通常となった酷暑。

楽しみにしていた遠征の予定は、日程と行き先を2度3度と変更を繰り返した挙句、結局中止に。

コロナ鬱なのか更年期障害なのか、はたまた不貞腐れているだけなのかわかりませんが、すっかりやる気を失っておりました。

 

今度こそと期待して立てたシルバーウィークの予定も悪天候でお流れになりそうです。

今年は家で大人しくしとけってことですかね。

 

9月も下旬になってようやく涼しくなってきたところで、キャスティング練習に本腰を入れようと思ってます。

というのも、最高の教本に出会うことができてキャス練熱は高まっているのです。

 

それが、小野訓さんの著書「フライキャスティングマニュアル」。

山と渓谷社が版元ですが、現在は絶版らしく古本で手に入れました。

初版は1994年。

リバーランズスルーイットの公開が1992年なので、フライ人気が絶頂の頃に出た本です。

 

理想的ラインの軌跡と失敗例

 

目から鱗が落ちるとはこのことで、自分は特にシュートが苦手だったんですが、理屈から直すべきところまでかなりクリアになりました。

他にも「キャスティングの成否は、その7割以上がリストの使い方にかかっている」

「ロッドは停止ではなく静止させる」

などなど、ぼんやりとしか意識していなかったものを言葉で明確に説明してくれていました。

 

ロッドのアクション、番手ごとに出せる飛距離やフォルスキャストのライン長が載ってました。

 

現在入手できるキャスティング関連の本はだいたい見たと思っていますが、ここまで詳細に教示してくれている本はなかったと思います。

というか、失われた30年の間に文化的側面は明らかに退化していっているような。

やっぱり貧すれば鈍するってことなんですかねぇ。

 

キャスティングに力は不要。でもやっぱり筋トレはしたほうがいいのです。

 

デジタルの進歩が著しい現代、YouTubeなどで手軽にキャスティング動画が見れます。

でも、フライキャスティングの場合、理論を頭に叩き込んで考えながら繰り返し練習することが、結局は1番の近道のような気がします。

 

残念なことに一般書店では入手できない本ですが、フライキャスティングに悩んでいる人にはぜひ一読をオススメします。