大寒の暦通り、寒さが厳しくなってきた今日この頃。
朝マヅメに布団から出るのが億劫になる時期なので、昼からでものんびり楽しめるコイ釣りに行ってきました。
フライでコイを狙うには色んなやり方があります。
渓流用そのままのドライフライやニンフを使ったり、クロダイ用フライに似たパターンでボトムを探ったり。
そのフィールドにあったやり方、個々人が好きなやり方で狙えるのもカープフィッシングの良さですね。
一番ポピュラーなのがパンを模したフライで釣る方法でしょう。
手っ取り早く食パンのチャムで魚を集めるというやり方もありますが、足でモチベーションの高い鯉を探すほうが個人的には面白いと思います。
この場合、鯉の姿を求めて川岸を歩き、魚を見つけたらアップクロスでフライをプレゼンテーションします。
しかし、フライへの反応はコイによって様々。
全く見向きもしないヤツ。
近寄ってくるもののフンッとソッポを向くヤツ。
口を大きく開けて吸い込む寸前、何を思ったかまた沈んでいくもの。
そういうヤツらの中に一部、フライを追いかけて咥えてくれる鯉がいます。
けっこうシビアにフライを見切る印象。
でも、そのくらいのほうがゲームとしてはアツくなれます。
当たり前のように簡単に釣れてしまったら、それはそれであまり嬉しくないわけです。
また、僕の場合、この時期のコイは、1匹釣れればその日はもう満足。
というのも、巨体のわりに、正直、ファイトは全然大したことありません。
とにかくスピード感は皆無で、ロッドから伝わってくるのはその重さのみ。
まあ冬の冷たい水の中、変温動物の彼らは動きたくても動けないのだから仕方ない。
見つけて、投げて、掛けるまでが楽しいわけで、そこからランディングまではフックを外すための作業みたいなもの。
なので、1匹釣れれば十分なのです。
タックルも、そのサイズからヘビーなものが必要と思われるかもしれませんが6番ロッドで問題なく釣りになります。
動きが遅く、いなすのは簡単なので、リールも高性能ドラグは必要無し。
流石に4番タックルだとキツいと思いますが、5番くらいでも十分使えると思います。
ラインはWFのフローティング、リーダーは9ftの2Xから3Xくらいでしょうか。
流れの緩やかなところならドラッグがかかる心配もないので、リーダー直結で十分。
フライを見切られるケースが多いようなら、ティペットを使って5Xくらいまで落としてます。
なるべくシンプルに、手軽さを最優先。
ただコレはあくまで冬場で、しかも市街地を流れる穏やかな川での話。
春の元気な鯉が多摩川みたいな本流の流れに乗ってしまったら止めるのは大変なので、タックルはそれなりのものが必要になると思います。
あと、絶対必要なのはランディングネット。
抜き上げるのはまず無理なので、少しでも足場が高いところではネットが不可欠です。
フィッシュグリップはダメ。
体高と厚みがあるコイは、同じサイズのシーバスよりずっと重い。
グリップでは魚体にダメージを与えることになるので、ちょっと荷物ですがネットのご用意を。
とにかくコイの良いところは、近場で、1年中、シーズンオフなく狙えるところ。
フィールドへの足が遠退きがちなこの時期、ありがたいターゲットです。