先日の台風19号が大きな爪痕を残した多摩川流域。
堤防決壊こそ免れたものの、一部地域では浸水被害があり亡くなられた方も。
メディアでは、連日、武蔵小杉や二子玉川の被害状況が取り上げられ大きな話題になりました。
あれから1ヶ月が経ちましたが、未だにその傷跡は残っています。
ジツは私、この9月から仕事の都合で多摩川から徒歩3分のところに住み始めました。
目の前にキャスティング練習に最適の河川敷があることが今の家に決めた最大の理由です。
河川敷だけじゃなく、せっかく立ち込める川があるんだからスペイやスカジットを覚えるにも最適な環境かも。
あわよくば出勤前にスモールマウスバスやコイなんかも狙えるかも、なんて。
そんな風に仕事そっちのけで決めた我が家。
しかし転居から1ヶ月が過ぎ、やっと色々と落ち着いてきたところであの台風。
引越しの際に眺めた多摩川河川敷の景色は大きく変わってしまいました。
あのクラスの台風が毎年来ても不思議じゃない昨今、タワマンの脆弱性が明らかになり大きな爪跡と課題が残された武蔵小杉。
今ではすっかり元通りになったように見えますが、まだまだ街として問題山済みです。
クレーターのように見えるのは樹木が抜けた跡。
こんな風に水際の生えていた木々はほとんど流されてしまいました。
おかげで川までのアクセスは楽になりましたが‥
以前は灌木が並んでいた場所。
何も無くなりバックキャストも自由にできるようになっています。
シェードも何も無い場所に魚が付くかどうかはわかりませんが。
深く根を張った木々は流されずに耐えることができたようです。
しかし、その幹には大量の堆積物が未だ撤去されることなく残されています。
以前のような姿になるのはいつになることやら。
無残な姿のゴルフ練習場。
倒れたネットとひん曲がった鉄柱が濁流のパワーを想像させます。
ちなみにこの辺一帯は、芝生の上に泥が堆積していてゴルフはもちろんキャス練にも向きません。
武蔵小杉同様、浸水被害の出た二子玉川を臨む。
川沿いの家に住むことに憧れて住み始めたわけですが、永住するとなると考えないといけないことがたくさんありますね。
この辺り一帯の木々もほとんど流されてしまっていました。
ちょっと上流に足を運んで、春の遡上魚、マルタのポイントとして有名な登戸の堰へ。
ここも河川敷は一部立ち入りを制限するロープが貼られていたりと影響はあったようですが、大きな損傷はないようです。
個人的には台風の影響で来年のマルタの遡上はどうなるだろうか、とか堆積した泥の上に下草が生えそろうのはいつだろうか、なんてことを考えています。
それでどころではない人も多数いることは重々承知の上ですが、釣り人のアタマの中なんてそんなものじゃないでしょうか。
フキンシンを叫ぶより、先のことを考えながら自分にできることをやっていくのがいいのかな、と。
自然は強い。
傾きながらも流された葉を生え揃えるべく芽吹く木もありました。
来年の春には、例年と同じようにオレンジで彩った魚たちが大挙して溯ってくるのを待ちたいと思います。