なんとアメリカでは、2021年12月の消費者物価指数上昇率が7%だったそうです。
流石にこのペースでインフレが進むとは思えませんが、それでも彼の国の物価は着実に上がり続けるでしょう。
一方の我が日本。
うまい棒が2円値上げしたことがニュースになってましたね。
この違いよ。
日本はインフレ圧をシュリンクフレーションで誤魔化していました。
しかし、ここにきて流石に企業サイドも世界の流れに抗いきれず、この数ヶ月で一気に価格が上がってます。
でも、日本人の平均給与はむしろ下がりつつあるわけで、ほぼスタグフレーションの状況。
そんな辛い状況に立たされている日本国民の中でも、特に我らフライフィッシャーの懐事情は、今後ますます厳しくなりそうです。
なんといってもフライフィッシングほどUSA依存率が高い釣りはないでしょう。
国内大手がほぼ撤退した今、人気のタックルの多くは海外メーカーのものです。
中古を除くリールのシェアは、100%に限りなく近い値で海外製じゃないでしょうか。
ウォーターワークスラムソン、ハッチ、ループ、エコー、ハーディー、レディントン、ロス、バウアー…
それと比べたらロッドのほうはまだ国内メーカーが頑張っていますが、やはり人気どころは、スコット、SAGE、Gルーミス、ウィンストン、オービスといったところ。
それらの多くはアメリカのブランド。
やはり激しい物価上昇の影響を受け、ここ最近もいくつかのメーカーの価格改定の知らせがありました。
加えて、円安、原油高のトリプルコンボ。
買いたいものは今のうちに買っておかないと、どんどん手が出せなくなりそうで怖くなります。
そんな中、ウェーダーのトップブランド、SIMMSの2022年モデルはお値段据え置きでいてくれました。
22モデルのG3ガイドストッキングウェーダーは税込88000円!
フラッグシップのG4Zは20モデルですが、こちらもありがたいことに今のところ価格変更無しの税込125400円です!!
もうね、アホかと。
ウェーダーって消耗品ですよね。
普通に使っているだけでいつの間にかピンホールが空いているし、藪漕ぎしてる時にイバラに突っ込んだり、誤ってフックが貫通しようものならどんなに耐久性の高さを謳っていようがほぼ一発アウトです。
修繕しながら使うのが前提とはいえ、それでも平均寿命は5年くらいじゃないでしょうか。
ヴィンテージウェーダーなんてものは存在しないし、仮にあったとしても絶対手に入れたくないです。
臭そう。
とにかくそんなものに10万円も出す勇気は僕にはありません。
もちろん財政的な余裕も。
幸いウェーダーの需要はフライフィッシングだけじゃないので、国内製も充実している。
解禁に向けてウェーダーを新調しようかと思っていたので、愛用していたリバレイのホームページを調べました。
ところが。
ゴアのウェーダーがない…
ちょっと混乱して他のメーカーのサイトも確認。
リトルプレゼンツも、パズデザインも、最大手のダイワやシマノでさえ現行モデルにゴアテックス製が無い!
どういうこと?
自分の探し方が下手なのかもしれませんが、パッと思いつくウェーダーブランドにはゴア製品のモデルは見つけられませんでした。
日本企業にはGOATEXは売ってはいけないって法律ができたと言われても信じるくらいどこも扱っていません。
でもウェーダー以外、例えばレインジャケットは、ゴア製のをモンベルが作っているし、本当にわけがわかりませんでした。
コレもコロナによる需給不均衡のせいなんでしょうか。
最近のゴア以外の透湿素材の性能が向上していることは分かっているつもりですが、ゴアテックス至上主義者の自分にとってここだけは譲りたくないところ。
というかウェーダーでこだわるところがあるとしたら、そこだけなんです。
そして、ようやっと見つけました。
フライフィッシャーが常々お世話になっているティムコが手がけるアウトドアブランド、フォックスファイヤー。
そこからゴアテックス製のモデルが2種類出ていました。
エキスパートツーシームウェーダーとTRバーティカルツーシームウェーダー。
上位モデルのエキスパートツーシームウェーダーは予算オーバーですが、TRバーティカルツーシームウェーダーならなんとか手が届く範囲。
それでも自分が昔買った時代のウェーダーと比べたら随分高くなっていましたが、選択肢が他に無い以上、仕方がない。
色んなモノが高くなっている今、何か一つ買うためにもアレコレ悩む時間が増えてしまってます。