シンプルなタイトルです。
ただ著者にとってはこれしか付けようがなかったという意志を感じるタイトルでもあります。
著者、阪東 幸成さんによるフライフィッシングに纏わるフォトエッセイで、ふらい人書房から現時点で2巻まで発行されています。
シーズン2のほうはほぼ海外の話題なので、1のほうが誰にとっても楽しめる内容かと。
「Life」という言葉がタイトルにありますが、ユーモアに溢れた文体からは重さのようなものは全く感じられません。
著者はいわゆるトラウトバムのような人種とは異なり、日本のサラリーマンとしての務めを果たしながら、多くをフライフィッシングに捧げてきた方のようで、その生き様は我々のようなサンデーフィッシャーにとって羨ましくも共感できる部分が多々ありました。
特に絶対読んでほしいのがシーズン1の「釣りが巧いと言われたい」。
そうそう!とか、わかる!とかついつい相槌を打ちたくなり、読んでいてとても楽しくなる文章です。
バンブーロッドやオールドタックルに今のところほとんど興味のない自分ですが、それでもフライフィッシャーに共通する思いや気持ちを見事に代弁してくれているようで嬉しくなりました。
著者は「ウルトラライト・イエローストーン」という本も書かれてます。
こちらも海外釣行に興味のない方でも純粋に読み物として楽しめると思うのでオススメの1冊です。