LOOP社はラージアーバーリールの先駆けとも言える北欧スウェーデンのメーカー。
アンダーハンドキャストを生み出したヨラン・アンダーソン氏の協力のもと、フライ業界において確固たる地位を築いています。
ちなみにヨラン氏は、現在、「Göran Andersson Fly Fishing Design」というオリジナルのブランドを立ち上げているようですが、日本では代理店が無いのかロッドを見かけたことはありません。
そのループのフラッグシップリールがオプティシリーズです。
独創的なデザインはじめ、他のリールには無い魅力と特徴を持つオプティ。
なんと言っても目立つのはその大きさ。
僕が持っているのはメガループという高番手用なのでそのデカさが際立ちます。
直径80mmのパーフェクトと比較したのが下の画像。
どれくらいデカいかお分かりいただけたかと思います。
その大きさ131mm。
この特大サイズがもたらすメリットは下記の通り。
・ラインの素早い巻き取りが可能
・逆転時の回転は遅くなりライントラブルが起きにくくなる
・バッキングラインが少なくて済む
・巻きぐせがつきにくい
・ドラグ性能が安定する
ラージアーバーのメリットを最大化したのがこのオプティリールと言えると思います。
じゃあトラディショナルタイプと比べてデメリットは?というとあまり思いつきません。
デザイン的にバンブーロッドに合わないってことくらい?
そんなわけで機能的にもデザイン的にも高い人気を保っているこのシリーズ。
オプティシリーズが発売されたのはけっこう前、2000年代らしいのですが、シンボルマークである「L」のデザインはじめ、基本的には大きな変更無く現在に至っています。
ただ、何度かマイナーチェンジをしているようです。
オプティ メガループの変遷は下記の通り。
最新モデルは軽量化しつつ、デザイン上の工夫で強度を向上させているようです。
デザインと機能の両面で進化させてくるあたりさすがだと思います。
ネックはやっぱり価格ですかね。
フライリールって極めてシンプルな構造なのに、ステラやアンタレスDCより高いのは解せん。
ただ、フライタックルの場合、ロッドにせよリールにせよハイエンド帯の理不尽な価格はそういうもんだと割り切るしかないと思ってます。
このオプティにしても、実釣に限って言えば下位モデルのQシリーズで用は足りるわけで。
そこをあえて手を出す以上、自分がモノ好きなうつけだと白状しているようなもんです。
釣りバカにも色んなタイプがいるってことですね。
さて、このリール、奄美のトレバリー用に買ったんですが、2020年はコロナのため中止。
今年こそとは思っているもののの、先行きはかなり不透明。
各方面、甚大な被害が出ている昨今、釣りどころじゃないと言われてもおかしくないですが、やっぱり自分にとって旅と釣りは必要なもの。
本当に状況が落ち着いてくれることを望みます。