カマス用フライタックル

初めてカマスを狙おうと思った時、どんなタックルがいいのか悩むかもしれません。

なので、参考までに僕の使っているタックルを紹介します。

といってもほぼ「海フライの本3」に載っているまんまです。

カマスはじめソルトフライに多少なりとも興味のある人はぜひこちらを手に取ってみることをお勧めします。

 

まずロッド。

9フィート6番を使ってます。

魚のサイズを考えると4番、5番で充分ですが、風の中でもしっかりとキャストするためにも6番がよいかと。

キャスティング性能と釣り味のバランスがちょうどいいのが6番だと思います。

カマス以外にもメバルやアジ、フローティングミノーでのボートシーバスやフラットのクロダイ用としても使えます。

キャスティング練習にもちょうどいい番手です。

ソルトフライ用として汎用性が高いので1本持っていて損はないと思います。

各メーカー、ソルト用として出してるのもだいたい6番からですね。

それ以上の番手、8番とかになると風には強くなるもののカマスがかかっても全く面白くないのでオススメできません。

 

エコー イオン
ECHO ION 4/5
お手軽価格のエコー イオン。
シンキングラインはフローティングと比べて細いので6/7ではなく小さめの4/5を選択。

リールはなんでもOK。

カマスに限ってはドラグ性能は全く必要なし。

もしもの大物のためにディスクドラグがあるに越したことはないですが。

ただ、この釣りでは漁港や堤防のコンクリートに頻繁にリールを置くのですぐに傷だらけになります。

なので高価なものはもったいない。

ロッドにあったラインが巻けさえすれば安いもので充分です。

 

シューティングヘッドとランニングラインの組み合わせ

難しいのはラインだと思います。

僕が使っているのは、シンキング タイプ4のシューティングヘッドにフローティングのランニングライン。

「海フライの本3」に載っているラインシステムの一つですが、この本の中で一番理解しにくいのがラインのところじゃないでしょうか

特にシューティングヘッドをカットして調整するなんてことは、素人がマネしようとしても無理だと思うので、最初は市販のWFのシンキングラインでタイプ2から4あたりでもいいんじゃないですかね。

ヘッドとランニング一体型の商品もあるようなので、そっちのほうが釣りやすいかも。

少なくともカマスに限っていえば十分事足りると思います。

 

フライのアクション重視でナイロンをチョイス。フロロでもカマスの歯にはかないませんし。

リーダーとティペットは0Xから3Xくらい。

僕は市販の9ftナイロンリーダーを使ってます。

最初はティペットはつけず、使っているうちに短くなった分を付け足していくようにしてます。

フライとティペットの間に、フロロ5号のショックティペットを5-10cmほどつけるのがカット予防として有効です。

まあ無くても釣りにはなるので、最初はシンプルに9ft0Xの市販のリーダーでよいと思います。

 

ほとんどストリーマーしか使いませんが、一応チャーリーも用意。

フライパターンとしては、ゾンカー、マツーカ、クレイジーチャーリーなどがよく使われるようです。

フックサイズは#4から#8程度。

シャンクが長いフックじゃないと歯で切られやすくなるのでご注意を。

1点だけ気をつけることがあるとすれば、ボディは必ずレジンやエポキシ、ヘッドセメントなどで固めること。

そうでないと、巻いたスレッドが歯で切られてフライがバラバラになります。

耐久性も重要な要素の一つです。

僕の場合、安全性と手返しの面から必ずバーブレスフックを使うようにしています。

 

ORVIS ラインバスケット
右がオービス、左はCAPSのラインバスケット。
ある程度深さがないと風でラインがこぼれます。

ラインバスケットも必須。

足元にそのままラインを置いてしまうと、風で動かされ、そのままキャストしても間違いなく絡みます。

ストレスを減らすためにも用意していったほうが無難です。

市販のものもありますが、あまり選択肢がないので、自作されている方も多いようです。

ラインバスケットは個々人の好みによるところが大きいので、自分なりに探してみてください。

 

あとは小物類として魚を挟むグリップ。

カマスの臭いとヌメリは強烈です。

うっかり手で掴もうものなら臭いがロッドのコルクグリップに移って、帰りの車中までずっと生臭さに悩まされるはめになります。

 

必要装備といえばこんなところでしょうか。

渓流と比べたら必要な小道具も少なく、手軽に遊べるターゲット、カマス。

シーズン中の今、ぜひトライしてみてください。