令和四年の新C.F.O Ⅲ

年が明けると、釣具業界も新製品の話題で盛り上がってきますね。

 

オービスから銘機CFOが復刻するとのこと。

1971年に最初のCFOが世に出て以来、廃盤と復活を繰り返しながら、未だ多くの人に愛され続けている名作が、その生誕50年を記念して令和の世に戻ってくるようです。

 

でも、正真正銘の50周年アニバーサリーモデルってのは、すでに昨年発売されていたようで。

CFOに限らずナントカ記念モデルっていうのはどの国でも人気らしく、オービス生誕150周年記念モデルってのもありましたね。

1971年に誕生したC.F.Oの50周年記念として2021年に発売されたモデル。
残念ながら日本での販売はなかった様子。

 

今回のは定番モデルみたいだから、そんなに焦って入手しなくても良さそう。

サイズは今のところⅢのみのようです。

 

2022年ニューモデルのC.F.OⅢ。
ブラックボディにシルバーのリベットがかっこいい。

 

フライフィッシャーでCFOを知らない人はあまりいないはず。

雑誌なんかでも数多く取り上げられているし、熱狂的なファンも多いので、各年代ごとの特徴なんかを事細かく記載してくれているサイトもあります。

 

なぜそんなに人気があるのか。

 

やっぱりまずはその普遍的かつ完成されたデザインでしょう。

アンティークのバンブーロッドから最新のグラファイトロッドまで、どんなロッドに付けても絵になる。

「フライリール」と言って、パッと思い浮かぶイメージがこのCFOのような気がします。

カンタータとか、丸パクリみたいなリールが数多く出ているのもその証かと。

 

あとは、日本のフライ人気の全盛期に、CFOを羨望の目で見ていた人や、やっと入手して大事に使っていた人が多いということもありそう。

若い頃、なかなか手が出なかったリールや愛用していたリールを欲しくなる気持ち。

その気持ちはよくわかって、ルアーマンだった自分は、子供の頃に使っていたABUのカーディナルC4や、学生時代に憧れていたステラが何代も型落ちして安くなってるのを見つけるとつい欲しくなってしまいます。

フライリールの糸巻きとしての機能的には、古さはさほどデメリットにならないし。

未だオークションなんかでもある程度の高値でやり取りされるのも納得です。

 

モデルにかかわらず、トラウトロッドにはしっくり落ち着くデザインですね。

 

ちなみに未だ僕はCFOを持ってません。

 

バーストックだダイキャストだ、クリックだディスクだ、リベットがどうの、シャフトネジがどうのと、ビンテージ特有の細かな部分の違いによる価値がよくわからない。

ハーディーのリールにも同じようなことが言えますが、なかなか手が出しにくいんですよね。

 

ただ、実釣に使おうと思ったら、重要なのはそのサイズくらい。

大きさによって、CFO Ⅲ、CFO123とナンバーがつけられていますが、ここも自分の中でかなりわかりにくかったので、CFOのサイズについて整理してみました。

 

大きく分けてサイズは7種類。

 

小さい方から順に、Ⅱ < Ⅰ < 123 < Ⅲ < Ⅳ< Ⅴ < Ⅵ。

引っ掛け問題のような紛らわしさ!

2と3の間に1があるシリーズなんて、他にはまず無いのでは。

 

最も人気があるらしいCFOⅢの適合ラインは4−5番とのこと。

 

現在の日本の渓流では3番ラインを使う人が多いと思うので、Ⅱから123あたりが実用的かと。

ただ、一番小さいCFOⅡは、ハーディーのフライウェイトとほぼ同じくらいの大きさ。

あまりにも小さすぎてラインに巻きグセがつきやすいらしく、実際はⅠか123あたりが使い勝手は良さそうです。

数字が変わってもデザインにはほぼ違いはないようなので、自分が買うとしたらやっぱりこの辺かな。

 

でも、これから新しく発売されるNEW CFOⅢを使い込んで、傷と思い出を増やしていくのが一番楽しそう。

限定品じゃないので、すぐに買えなくなるということも無いだろうし、懐に余裕がある頃に検討することにしよう。