エイガード 選べない悲しみ

先週末は潮回り、天気ともに恵まれたので、かなり期待して干潟へと向かったんですが、残念ながらボウズ。

 

キビレはメチャメチャいっぱいいました。

上げ潮とともに魚も一緒に回ってきて、ボラと間違うような群れでクルージングしてましたが、フライには無反応。

食い気がなかったのか、フライの選択が合ってなかったのか。

いや、まあ一番の要因は自分のウデマエなんですけど。

 

でも、嬉しくないサカナは掛かってきちゃうんですよね。

キビレと同様かそれ以上にアカエイも多いので。

 

未だ対策商品 を買っていなかったんで、今回はボートで浅瀬を回ってみました。

 

すると、まあ居るわいるわ。

下の画像、一体何匹のアカエイがいるか分かりますか?

 

 

浅ければ不気味な黒い二つの目が見えますが、腰丈くらいの水深となるとそれすらわからないんで、とてもじゃないけどノーガードじゃ怖くて進めません。

ウェーディングで楽しもうとしたら、もう絶対エイガードが必要です。

 

で、色々調べた結果、フライフィッシャーにはほぼ選択肢が無いことがわかりました。

 

そもそもエイガードはウェーディングスタイルのシーバスアングラーのための商品です。

基本的にはウェーダーを履いた上で使う前提で、そのインナーとして履くタイプか外付けタイプに大別されます。

 

まず外付けタイプは却下。

ルアーシーバスのように、あまり動かず回遊を待って釣るようなスタイルならともかく、フラットを歩いて魚影を探すフライフィッシャーにとって、軽快さは重要なポイントです。

  

広い干潟。
外付けタイプなんて履いてたら楽しいものも楽しくなくなりそう。

となるとインナータイプになりますが、これは素材によって2種に分けられます。

アラミド繊維でできているものか、高強度ポリエチレン製のものか。

 

アラミド繊維、すなわちケブラー、ノーメックスといった素材のものは、吸湿、吸水によって劣化してしまい、紫外線にも弱いという特徴があります。

ウェーダーを履くならそういったデメリットも大きな問題にはなりませんが、ジャバジャバと水遊びを楽しみたいフライフィッシャーには全くもって適しません。

「エイ 刺された」といったワードで検索すると出てくる痛ましい事故は、このケプラー製のエイガードを付けてはいたものの、知らない間に劣化していてエイの毒針を防ぎきれなかった、というものが多いように思いました。

ウェーダーを履いててすらそうなので、ウェットウェーディングではとても使えません。

 

となると、もう一つの素材、高強度ポリエチレン、スペクトラ繊維で作られたものしか選択肢はないわけです。

こちらは吸湿性、吸水性がなく、紫外線にも強いので、アラミド繊維と比べると劣化の恐れはかなり軽減されます。

でもとにかく高いというデメリットが。

 

そして、2020年6月の現時点でスペクトラ繊維製のエイガードは1商品のみ。

パズデザインの「レイガード Ⅱ」がそれで、そのお値段、61,600円(税込)。

以前は、アングラーズデザインもレイバリアーというスペクトラ繊維製の商品を販売していましたが、現行品の「レイバリアー2」はノーメックス製になっています。

やっぱりスペクトラ繊維のものは高すぎて売れなかったんだろうな、ということが伺い知れますね。

もともとそんなに数が出る商品でもなさそうですし。

 

そういうわけで、フラッツマンのアカエイ対策商品は、現在、パズデザインのレイガード Ⅱ一択。

どれがいいのか選択に悩む必要は無くなりましたが、とは言え、それを買えるかどうかはまた別問題。

その費用をどう捻出するか、新たな悩みができてしまいました。