令和二年、初釣りのターゲットはカマスにしました。
カマスは色々な意味で関東近郊の海フライマンにとってベストターゲットの一つと言えます。
まずは、なにはともあれフライでよく釣れるという点。
ルアーや餌に対してフライが勝てる数少ない相手、それがカマスです。
シーバスを筆頭にルアーが圧倒的に有利な海疑似餌界ではそれだけで貴重な存在です。
朝マヅメの時合が終わるとルアーや餌ではパタッと釣れなくなるカマス。
しかし、フライならペースこそ落ちるものの、その後も釣り続けることが可能なのです。
というより、鉄火場のような首都圏近郊の釣り場では、朝マヅメにフライロッドを振り回すスペースを確保するのはなかなか厳しいものがあります。
人が帰った後、空いたポイントで楽しめるという意味でもフライでカマスはオススメです。
また、日本全国カマスの釣れる場所はありますが、シーズンはその土地で大きく異なる様子。
千葉の場合、カマスのシーズンは11月から2月くらいまでかと。
真冬の釣物が少ないこの時期に楽しめるという意味でもありがたい存在です。
そんなわけで2020年1月2日(火)、カマス狙いで出撃してきました。
一応、日の出前にめざすポイントに着いたものの、やはり人が多い。
アジ、クロダイ狙いの人がほとんどのようで、電気ウキが等間隔で並んでいます。
おまけに予報より風が強い。
向かい風、しかも右手側から風速5メートルの風が吹きつけ、僕の腕ではまともにキャストできそうもありません。
ほとんど釣りにならないまま諦めて他に移動しようと車に向かったところ、少し離れたところでフライキャストをしている人を発見!
幻の陸っぱりソルトフライマン!?
ネット上では数人が存在していることは知っていたものの、関東で実物を見たのは初めてです。
これは嬉しかったですね。
自分が目星をつけていたポイントとは違う立ち位置から投げていて、遠目からでも魚を取り込んでいるのが見えました。
そちらに場所を移動してみると、このあたりは餌師はおらずルアーマンがほとんど。
疑似餌組と餌組が別れているのは釣りやすいしありがたい。
カマスのほかに小さいながらも青物やタチウオが釣れていました。
ここでタチウオが釣れるなんて驚きましたが、去年は今までにない当たり年というのは本当だったようです。
太陽が完全に姿を見せるようなったころで、ルアーマンがポツポツ帰り始めていたのでロッドを振るスペースもありました。
しかも風は強いとはいえ、ここでは追い風。
さっそく釣りを再開です。
カウントダウンで棚を変えて探っていくと待望のヒット!
なかなかの重量感。
カマスで残念なのはファイトがイマイチなとこですが、こいつは40センチ近いサイズで楽しめました。
その後もいいペースで掛かるんですが、やはりカマスの歯に切られることが多かったのは反省点。
リトリーブがあっていないと飲まれたり、バイト時に切られたりするようですね。
サイズはバラバラで、平均すると30センチくらいだったかな。
よく引くのが掛かったなと思ったらヒラセイゴだったりと、短時間ながら楽しむことができました。
9時にてロッドオフ。
リトリーブ以外にも、暗い中でのシンキングラインの取り扱い、風対策、バスケット内でラインが絡まないようにする方法など、改善すべきことが多々ありました。
今年は釣行回数を増やし、現場経験を通じてフライフィッシャーとしてのレベルアップをめざしたいと思います。