解禁を迎えた今、多くのフライフィッシャーはヤマメと戯れていることだと思いますが、僕はと言えばネットやSNSでの釣果報告を恨めしそうに眺めるだけでした。
解禁日はとにかく人が多い。
おまけに寒い。
ミッジも要る。
よって僕の腕では釣れない日という認識なので、自分の中での渓流解禁は4月以降と決めてあるのです。
その代わりではないですが、3月ならではのターゲットに遊んでもらいました。
鱒ではなく鯉科のお魚。
多摩川の春の使者、マルタです。
昨年、多摩川沿いに住み始めた時からその遡上を楽しみにしていたマルタ。
とは言え、初めての釣りなのでよくわからないことが多かったです。
まずはポイント。
2月の終わりくらいから、マルタの姿を求めて近所の河川敷を散策してみましたが、それらしき影は見つけられませんでした。
「瀬でバシャバシャやってるので、いればすぐわかる」という情報を聞いていたのですが、見つかるのは鯉のみ。
歩いて行ける範囲は諦め、自転車で多摩川サイクリングロードを走り回ってみました。
すると、一部の場所に釣り人が固まっている場所を発見。
河原に降りて話を聞くとやはりマルタ狙いの人たちでした。
川を覗くとあれだけ探して見つからなかったマルタの大群。
広大な多摩川ですが、魚が溜まる場所はある程度限定されているようです。
その日はロッドを持ってこなかったので、狙い方やタックルなど色々と話を聞いて終了。
ポイントと釣り方がわかったのは収穫でした。
いざ翌朝。
同じポイントに向かうと先行者数人。
この日はフライよりルアーの人が多かったです。
でも、スペースはだいぶ余裕があるので問題なく竿を出すことができました。
さっそく1投目からヒットしますが、これはあえなくバラシ。
その後、ヒット&バレを繰り返しながら、1時間弱で4匹と初めてにしては満足のいく釣行となりました。
なにより綺麗なマルタの姿を拝めたのが嬉しかった。
賛否両論あると思いますが、マルタはかなりカッコいい魚だと思います。
あの鮮やかなオレンジのラインが朝日に輝く姿は、トラウトとはまた違う美しさがありますね。
今回、反省すべきところが2点。
まずはシンカーをタングステンの粘土錘を使ったこと。
渓流ならともかく、本流の重い流れ、そして大型の魚を相手にするとすぐに取れてしまい、手返しがかなり悪くなってしまいました。
ガン玉を取れないようしっかりとセッティングすべきでした。
また、釣り方も、ウェットのスイングのように流してしまうとほぼスレ掛かりします。
しっかりボトムをとってフライ先行で流すやり方を身につけなくては。
これはニンフィングの練習にもなりますね。
最後に。
多摩川でマルタを狙うためには遊漁券が必要です。
「キャスティング 稲田堤店」で購入できるほか、「川崎河川漁業共同組合」に直接連絡して通販も可能らしいです。
忘れずに入手しておきましょう。